コレクター

テレメトリーデータを受信、処理、エクスポートするためのベンダー非依存な方法
Jaeger、OTLP、Prometheusを統合したOpenTelemetryコレクターのダイアグラム

はじめに

OpenTelemetryコレクターは、テレメトリーデータの受信、処理、エクスポート方法について、ベンダーにとらわれない実装を提供します。 複数のエージェント/コレクターの実行、操作、メンテナンスの必要性を取り除きます。 これはスケーラビリティを向上させ、1つ以上のオープンソースまたは商用バックエンドに送信するオープンソースのオブザーバビリティデータフォーマット(Jaeger、Prometheus、Fluent Bitなど)をサポートします。 ローカルのコレクターエージェントは、計装ライブラリがテレメトリーデータをエクスポートするデフォルトの場所です。

目的

  • 利便性: 合理的なデフォルト設定、一般的なプロトコルのサポート、ダウンロードしてすぐの実行と収集が可能
  • パフォーマンス: さまざまな負荷や構成の下でも高い安定性とパフォーマンスを発揮
  • オブザーバビリティ: オブザーバビリティがあるサービスの模範例
  • 拡張性: コアコードに触れることなくカスタマイズ可能
  • 統一性: 単一のコードベース、エージェントまたはコレクターとしてデプロイ可能、トレース、メトリクス、ログをサポート

コレクターを使う場面

ほとんどの言語固有の計装ライブラリには、一般的なバックエンドやOTLP用のエクスポーターがあります。 ですので、あなたは次のように不思議に思うかもしれません。

各サービスがバックエンドに直接データを送信するのではなく、どのような状況でコレクターを使ってデータを送信するのだろう

OpenTelemetryを試したり始めたりするには、バックエンドに直接データを送ることは、素早く価値を得るための素晴らしい方法です。 また、開発環境や小規模な環境では、コレクターなしでも十分な結果を得られます。

しかし、一般的には、サービスとともにコレクターを使用することをおすすめします。理由は、サービスが素早くコレクターにデータをオフロードして、コレクターが再試行、バッチ処理、暗号化、機密データのフィルタリングなどの追加処理を行えるからです。

コレクターのセットアップも、思っているより簡単です。 各言語のデフォルトのOTLPエクスポーターは、ローカルコレクターのエンドポイントを想定しているので、コレクターを起動すると、自動的にテレメトリーの受信を開始します。

ステータスとリリース

コレクターのステータスは、コレクターのコアコンポーネントが現在、安定性レベルがまちまちであるため、 混合状態(mixed) となっています。

コレクターコンポーネント は成熟度が異なります。 各コンポーネントの安定性は README.md で明記されています。 利用可能なコレクターコンポーネントの一覧は、レジストリ にあります。

For releases, including the latest release, see Releases.


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